新人スタッフFです。みなさん宜しくお願いします。
私が以前勤務していたとある会社でのこと。彼氏と同棲している派遣社員A子さんから「彼女さんが、部屋に遊びに来てオナラをしても嫌いにならないですか?」と聞かれたことがある。
聞くところによるとA子さんは彼氏と10年近く同棲しているそうで、部屋にいるとお互い何も気兼ねすることなくオナラをしているそうだ。
自然のままに何の躊躇いもなくお尻の穴から爆音を轟かせ、お互いその音で夜中目を覚ますこともあるらしい。
「彼氏のことは好きでも嫌いでもなく、他を探すのも面倒なのでなれ合いでいる」とのこと。
かなり香ばしい光景だ!!そんな世界があるとは。
私は、当時、交際していた彼女がちょくちょく部屋に遊びに来ることがあったが、彼女のオナラを聞いた経験は一度もなかった。自分で言うのもおこがましいが、彼女は、アイドル並みに可愛かった(私にはそう見えた)のでオナラは出ない人なのだと思っていた。
いや・・・・、私から「オナラをしてもいいよ」と言うのは、女性に対して逆に失礼であり、また、変な趣味でもあるのかと誤解され嫌われることを恐れていたのかもしれない。
私は、A子さんにどう回答するか困惑してしまったのだ。しばらく、答えに窮してしまった。嫌な汗が滲み出て来る。あまりにも香ばしい話しを聞いた私は、A子さんの彼氏の立場に自分を置き換えて考えてみることにした。
たまに躊躇いながらもつい出てしまったオナラを聞くのは全く問題はない。しかし、毎日、いや特に休みの土日、同じ部屋の中でお互いが何の躊躇いもなく、我先にと競い合うようにオナラの爆音を轟かせ、どんよりした空気が充満した部屋で過ごすのは正直耐え難い。
その時、私からのA子さんへの回答は、実にオーソドックスでつまらんものとなってしまった。
「心が通じ合い、お相手の良いところも、嫌なところも受け入れられるようになれば、相手の無意識に出るオナラは可愛くも思えるのではないか。ただ、仲良くても多少の礼儀と奥ゆかしさはお互い必要なのでは。慣れ親しむことと、怠惰なことは違うように思う」と。
お互いが、爆音を轟かせてオナラを発することに違和感を感じることのない気心知れた関係に、二人の深い愛と安寧の世界を感じる方もいると思うが、『親しい中にも礼儀あり』という言葉もある。
生理現象とは言え、だらしのない様が常態化するれば、二人の関係もなれ合いとなる。
人は自分自身を丸出しにして解放感に溢れるほうが楽だが、相手を大切に思えばこそ、礼儀と奥ゆかしさを忘れてはいけないのでは。
オナラ論争については、永遠のテーマであり、何が正解なのか、正直、今でも明確な回答を持ってない。
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