またまた、新人スタッフFです。みなさん、お元気ですか?お花見には行かれましたか?

今日は、私が社会人になってすぐに、当時の彼女と東京から道後温泉に行ったときのお話しをしたいと思います。

初めて訪れる道後温泉は湯治場を感じる趣高き温泉であった。

私は、その夜、豪華な夕飯を頂いた後、温泉につかることに決めた。

温泉では、軽く温泉の湯を身体にかけただけで湯舟に入る人を見かける、いや脱衣所から湯舟に直行し温泉の中で下腹部等を洗っている人間を見かけたこともある。おぞましい世界だ。

私はしっかり身体や髪の毛を洗ってから温泉に入るタイプの男だ。その日もシャンプーを淡淡にして髪の毛を洗っていた。

すると、横で髪の毛を洗っていると思われる男が、「おい、おい」と言っている。

淡淡の中、気になりシャンプーが目に入らないよう目を細め、その対象となる人物をこっそりと見た。その男も淡淡でうつむき加減に髪の毛を洗っていた。

が、確かに「おい、おい」と言ってる。

私は、関わってはいけない人物と咄嗟に見抜き、それからは息をひそめ時が経つのを待った。

すると、「Fだよね!?」と、その男の声が私の耳に響いた。

慌てて、シャンプーを洗い流し、その男の方を向くと、、、。男は、私のほうを向き姿勢よく座り私を直視しているのだ。

「小学校4年の時に転校したOだよ!覚えてる!?」と言うのだ。

小学校時代の私は、背は低めであったがなぜか喧嘩が強く喧嘩をしても負けることはなかった。

つまり最強の喧嘩自慢、無敗の帝王であったのだ。

今でいうブレイキングダウンに出て来る喧嘩自慢のように。

ちなみに私は悪(ワル)ではなかった。

小学校4年のある日、ある男と、ちょっとしたことから喧嘩になった。周りの同級生は、私の楽勝を予想していたことだろう。

しかし、楽勝と考えていた一瞬の油断が致命傷になった。

彼が振り回した足(靴下を履いた足)が私の目をすっとかすめたのだ。

経験のある人は、分かると思うが、涙が止まらなくなる。私の小学校人生初の敗戦が決まった瞬間だ。

猿山のボス猿が、思わぬ伏兵に苦杯をなめ、最下層に落ちぶれる瞬間とも言えよう。

その仇的は、小学校4年生の時にどこかに転校して行った。その後の消息は知らない。

ん??????、0って、あの秀樹か???

そうなのだ、そいつは、私が小学生人生、唯一敗北を喫した秀樹だったのだ。

ん????、今(当時)自分は、23歳。小学4年生は、9歳か10歳ぐらいかな???。

え!、こいつは、私の顔を、13年から14年の歳月覚えていたということか・・・・・・。
どんでもない記憶力を有する男だ。

聞くと、私より先に温泉に入っており、遠巻きにじーっと私を観察していたというのだ。

剣の達人のごとく、私の顔や目、動きを観察していたそうだ。北辰一刀流、神道無念流、はたまた近藤勇の天然理心流か・・・。さすが、私に土をつけた大物だ。

運命のいたずらであろうか。よりにもよって、愛媛県松山市道後で再会するとは。

それ以来、秀樹とは今でも交流を持ちたまに飲みに行くこともあるのだ。

人には、間違いなく「縁」というものがある。思わぬ場所での秀樹との再会も間違いなく「縁」だろう。

しかし、願わくば、秀樹ではなく、初恋の女性と再会したほうがよかった・・・というのが私の本音だ。

逞しく生きていきましょう。

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