本日は「70代の婚活」をテーマにお話しさせて頂きます。

最近、70代男女の皆様から「結婚したい!」とのご相談を受けることが多くなりました。

今の70代は健康な方が多く、気力も充実しています。そして昭和の時代の70代と比べ、明らかに若々しいと言えます。

結婚したい理由を伺うと、大半の方が「やはり一人で生きていくのは寂しい」と言います。

日々、変化のない毎日を過ごしていると、残りの人生があまりにも味気ないという実感がふつふつと湧き上がってくるようです。

ナポレオン・ヒルが、名著『思考は現実化する』を書くきっかけを作った鉄鋼王アンドリュー・カーネギーは以下の言葉を残しています。

「人間は優れた仕事をするためには、自分一人であるよりも、他人の助けを借りる方が良いものだと悟ったとき、その人は偉大なる成長を遂げるのである。」

これは、「仕事」に限ったことでなく、「結婚」においてもあてはまります。

そもそも人は一人では生きていけません。色々な人々から「おかげ」を頂きながら生きています。

「おかげさまで」という言葉が使われますが、これは「ほかの人から受けた親切や助けに対して、感謝の心を表わす際に使う言葉」とされています。

人は年輪を重ねるごとに、人から頂いた温かみを懐かしく想い、そして、恋しくなるもの。

70代男女の皆様が「結婚したい!」と強く思われる気持ちは普通のことなのです。

今から約2500年以上前の中国春秋時代の思想家、哲学者で、儒家の始祖と言われる孔子の言葉を編纂した『論語』の中に以下の言葉があります。

『吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順(した)がう。七十にして心の欲するところに従えども矩を超えず。』

「今は時代が違うし、年齢がリンクしていないのでは?」と思う方もいるかもしれません。

けれどもそうとも言い切れないのです。

そもそもすべての物事は長い歴史の中で進化を続けています。

けれども、人間の実態・本質はさほど変わっていないと言われています。

今の時代、15歳というと中学3年生です。国から定められた義務教育の終わりを迎え進学するか就職するか選択する時期です。

その際に、高校に進学することは「学を志すこと」になります。

そして30歳ぐらいになると、会社など所属する組織でリーダー的役割を担うようになるのです。

つまり、「三十にして立つ」

40歳になると、会社では管理職等責任ある仕事を任されるようになり、家族を養しない、心が定まります。

つまり、「四十にして惑わず」

50歳になると、心身ともに充実しており、自分の今までの人生を振り返り自分の役割に気づことができます。

つまり、「五十にして天命を知る」(天から与えられた自分の使命を悟ることができる)

60歳になると定年を迎え、孫などもできて、息子や娘の話し等にも素直に耳を傾ける余裕を持てるようになります。

つまり、「六十にして惑わず」(他人の意見も、素直に聞き入れられるようになる)

70歳になると多くの社会経験を重ねており、何をどうすればどうなるかを自然に身に付けています。

つまり、「七十にして心の欲するところに従いども矩を超えず」(欲望のままに行動しても人の道にはずれることはない)

もちろん例外はありますが、結局、2500年前と今の人では本質的な部分で、さほど変わっていないことが分かります。

では、何が変わっているか?

それは、情報リテラシー(情報を自己の目的に適合するように使用できる能力)と寿命が延びたことです。

リンダ・グラットンの著書「LIFE SHIFT100年時代の人生戦略」が世界的に大ベストセラーとなり、世の中では「人生100年時代」という言葉が認知されるようになりました。

個人差はありますが、70歳はあと30年間生きる可能性が昔よりも現実味を帯びています。

そうなんです。

70歳で婚活するのは、なんら不思議なことではありません。

運命のお相手とこれからの30年間を共に連れ添い、後に「幸せで楽しい人生だった!」と振り返ることができたらいいですね!

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