どの世界でも人を見る目が試されます。
それが仕事の場でも、私生活でも、そして婚活の場においても。
「人を見る」というのは、相手の言葉だけでなく、表情や仕草、声の大きさなど、あらゆる言語情報、視覚情報、聴覚情報を一瞬のうちに読み取り、統合して判断することです。
そして「何も考えなくても正しい方法で人を見れるようになる」と達人の域に達したと言えるのでしょう。
私は、テレビを見ていて驚いたことがあります。
それは、プロ野球中継を見ている時の出来事でした。
2010年4月27日の巨人VS中日戦です。
何やら試合中に突然落合監督がベンチから出てきて、三塁側を指さし、主審に文句を言っているように見えます。
特別に際どいプレーがあったわけでもないのに。
解説者は「落合監督、何か怒っているようですね」と言います。球場内は騒然として、落合監督がどのプレーに抗議しているか誰も分かりません。
しかし、それは文句を言っているのではなく、三塁塁審の体調不良を見破ったのです。
落合監督以外、誰も気づいていませんでしたが、落合監督にはそう見えたのです。
「審判は体調が悪いから交代させてくれとは立場上言えないだろう。突然亡くなった審判もいるし、人は何が起こるか分からない。抗議に行けるのは監督だけだから行ったんだ」(落合監督談)とのこと。
落合監督の言う通り、森塁審(三塁)は、発熱と過換気症候群を引き起こしていたのです。
落合監督は、自分のチームの選手や相手の選手の動きだけを見ているのではなく、相手ベンチ、審判の様子まで見ていることが分かります。
落合監督も最初は、「意識的に見る」ことから始めたのだと思います。
しかも、ぼんやり見るのではなく、真剣に考えて見ることを何度も何度も繰り返して、人を見るポイントを養ったのではないでしょうか。
同じものをみても、何倍もの情報を得ている人がいます。
婚活においても、お相手からどれだけの情報を読み取れるかが重要なカギです。
お相手の言葉だけでなく、伝わってくる表情や仕草、声の大きさなど、あらゆる言語情報、視覚情報、聴覚情報を一瞬のうちに読み取り、統合して判断する。そしてそれを無意識のうちに行う。
今の時代、色々な出会いツールがあります。
実際に何回かお会いしてみると、お相手から徐々に伝わってくるものがあります。
けれどもそこで、「自分の見る目は大丈夫か?情報量は大丈夫なのか?」、一度冷静に立ち止まって考えてみることも大切です。
早急に結婚してから、「こんなはずじゃなかった(涙)」というのでは悲しいですよね。
「私、男運悪くて・・・」と言う方が、たまにいますが、それは「見る目」が養われていないことからくると言えるでしょう。
人を見る目を磨く。
これが、婚活において一番大切なスキルだと言えるでしょう。


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