結婚相談所では、気になるお相手とマッチングすると「お見合い」を行います。

「お見合い」でお互いが、「交際希望」の場合は、「仮交際」のステージに進みます。

これは、お相手の方とデートを重ねる中で、言ってみれば、自分に合うか否かの見極め期間と言えます。

この「仮交際」期間は、まだ、お1人に絞らず複数の方との交際が可能です。

3ヶ月程度の「仮交際」期間で、お相手のかたを見極め、1人の方に決めて始まる交際が「真剣交際」です。

「交際」とは言っても、「仮交際」「真剣交際」中は、男女の関係は禁止されています。

ご結婚を希望され、しっかりと身元や素性の分かっている真剣婚活中のみなさまでの婚活の場であることから、交際にあたってのルールは適切に決められています。

この「交際」期間中でも、「仮交際」は、何人かに厳選されたライバルがいる可能性が高い(お相手の方には仮交際の状況については一切分かりません)ため、ご自身のお人柄や実力が試される時期と言えます。

「お人柄や実力が試される」という部分を、特に男性のケースでお話しすると、やはりリーダーシップがあるか否かが、明暗を大きく左右する傾向にあります。

元スターバックスコーヒーCEOの岩田松雄さんの著書『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』は、大ベストセラーになりました。

本書には、できるリーダーの特徴的な考え方や行動の仕方について詳細に記述されていますが、その中でも特に「決断力を日頃から強く意識する」ことの重要性を説いています。

具体的には、「意思決定から逃げることをしない」「決断する力を磨く」ということ。

婚活中の男性の中には、女性とのデートでも、なかなか意思決定でいない方もいます。

その場合、早い段階で、「優柔不断さ」が見えてしまい、お相手から断られてしまうわけです。

男性の会話や行動の節々に、「決断力」があるか否かを、女性は瞬時にかぎ取ってしまうものです。

お付き合いしている時も、ましてや、結婚後においても「決断力のない人」より「決断力のある人」のほうが、男性として魅力的に映るのは仕方ありません。

しかし、大切なことは、「決断力のもとになるリーダーシップは決して生まれつきのものではない」、ということ。

誰でもリーダーになれる素質を持っているということです。

リーダーシップといえば、多くの人がイメージするのは、「俺についてこい」というカリスマ的な力で人を引っ張っていくものではないでしょうか。もちろん生まれつきそのようなカリスマ性を持っている人もいます。

しかし、決して、それだけがリーダーシップではありません。

カリスマ性の有無はまったく関係なく、むしろ、謙虚さを持っていて、人格的にも優れていることで自然に周囲の人々を惹きつけることもリーダーシップと言えるのです。

決断力はカリスマ性がある人だけが持つものわけではなく、謙虚で人格的に優れていて自己鍛錬ができている人であれば自然と身に付くものなのです。

よく女性は「尊敬できる男性がいい」と言います。

まさに、謙虚で人格的に優れており、自然と周囲に慕われる人こそ、この「尊敬できる人」に該当するのではないでしょうか。

このような人は、「人を治める前に、まず自分を修める」ことに注力します。

コツコツとひたむきに自己努力を怠らず、自分磨きができる人、自己成長のできる人、と置き換えてもよいでしょう。

「我こそがリーダーだ」、などと思わなくていいし、示さなくていいのです。

自分を修めようと努力し、コツコツ頑張って自分を高めていくことで自然と決断力も備わり、まわりから(女性から)推されてリーダーになっていくのです。

「自分は生まれつきカリスマ性もリーダーシップもないから女性受けしない」と諦めるのではなく、常に謙虚さを持ち、人格を磨く努力を惜しまないことが、成功への第一歩と言えるでしょう。

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