新人スタッフFです。先日、とある後援会に参加しました。その席で講演を行った方が、日本電産会長の永守重信さんについて触れていたので改めて人物像に興味がわきました。そこで、帰りに書店によって永守会長が書かれた「成しとげる力」を購入し読んでみました。永守会長は、M&Aで会社を大きくされ、「1番以外はビリと同じだ!」、みたいな古い役員や管理者にありがちな根性論者のイメージがあったので、実際はどうなのか、怖いもの見たさ、野次馬的感覚でこの本を手に取ったのだ。

「成しとげる力」

本を開く前からプレッシャーのかかる本題だ。

厳しい印象がある永守会長が書いた本だから、なおさら緊張が身体を膠着させてしまうのかもしれない。

しかし、プロローグでいきなり私はある言葉に目が釘付けになったのだ。まだ、第一章にも入っていないのに。

「困難は必ず解決策を連れてやってくる」

お~、目から鱗だ!

少し長くなるが、こんな↓ことが書いてあるのだ!

「誰でも困難に真正面から対峙するのは怖い。目の前に立ちはだかる屈強な敵に丸腰で立ち向かうようなものだ。しかし、『困難さん』は必ずポケットの中に、解決策を忍ばせてやってくるものだ。だから真正面から対峙し、がっぷり四つに組んで、ポケットに手を突っ込んで、解決策を奪取する必要があるのだ。厚い壁にぶちあたったとき、その壁を打ち破るか、乗り越えるかしなければ、前に進むことはできない。しかし、一度経験した困難は確実に血肉となって、それ以降の成長を支えてくれるのだ。」

M&Aで買収しても、その企業の役員も変えず、社員ひとりも解雇しない、というのが永守会長の信念らしい。

「意識が変われば人は変わる」、なので首をすげ替えたりしないとのことだ。

そして、IQ(知能指数)ではなく、EQ(感情指数)、つまりその人の「人間力」を重視する。

奇天烈な採用選考をして何度も世の中を騒がせたことがある。

「大声試験」

学生たちに文章を読ませて声が大きかった者から採用する。

「早飯試験」

弁当を早く食べ終わった学生から採用する。

「早出試験」

試験会場に早く来た順に採用する。

これは、仕事ができる者とは、食事が早く、声が大きく、早く出社するという永守会長の経験則に基づく確信があるからだそうだ。

この本には、たくさんの大切なことが書かれている。

〇強みを活かし、一番になれる場所を見つけよ

〇己の実力や器量を客観視する

〇あとから来る急行より、先に来る普通電車に飛び乗れ

〇「すぐやる」習慣が、命運を大きく分ける

〇明るい言葉を使えば、明るい未来が見えてくる

等々、ここでは書ききれない、、、、、。

永守会長の今までの人生経験を踏まえ、とても分かりやすく記憶に残りやすい例を挙げながら解説してくれている。

久々にまともな大人に会って、薫陶を受けた爽快感がある。

ちなみに、「愛読書は何か」という質問をよく受けるそうだが、愛読書は、これまでに出した自著らしい(笑)

毎日のようにページをめくり、「なるほど」「そのとおりだ」と関心し、かつ感動しているらしい。

最後は、「母の教え、妻の協力あっての人生だった・・・」と締めくくっている。遺言のようだ。

が、、、、、この人

1944年生まれなのに、新たに「五十年計画」を立てこれからも遠大な計画の実現に向けてひた走るつもりらしい。

いま、81歳のはずだから、131歳まで生きるつもりなのだ。

私は、何度もこの本を繰り返し読んで、「成しとげる力」10級から始め段位をめざしたい。150歳まで生きなけばならない。

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