新人スタッフFです。今回は「電車内での物語」の題目でお話しします。

私は、2週間ほど前から、眼に違和感を感じているので一昨日時間を見つけ昨日眼科に行ってきました。

ショックなことに、ドクターからは、眼が見えなくなる可能性がある病名を言われてしまいました。

目の玉に注射を打つことになるかもしれません。

一昨日診察を受けてから、昨日一日、憂鬱な気持ちを仕事で紛らわせていました。

気持ちの晴れな一日でした。

夕方仕事の移動時、私は電車に乗っていましたが、池袋駅で一人の杖をついた青年が電車に乗り込もうとしていました。

私は、電車内の開閉ドアの向かって右側の寄りかかれるところに立っていました。

危なそうなので、手を差し伸べようとしたところ、車外でその彼の背後を通り過ぎた強面のおじさんも、支えようと手を差し伸べるような仕草をし乗り込むまで心配そうに振り返って見ていた。

優しい強面おじさんだ!

彼は無事に乗車した。

彼はドアが閉まると、何やら開閉ドアを触っている。

そこにはステッカーのようなものが貼ってあり、それを手てなぞり呟いた。

「2号車か」と。

ステッカーをよく見ると文字の下に点字が記されていた。

そして彼は、私と違うが側(ドアを入ってすぐ左側の寄りかかれる場所)にいた。

耳で周囲の気配を伺うように杖をついて立っている。

年のころは、24歳位であろうか。

ハンサムで髪型や服装など身なりも清潔で整っている。

ただし、時に目を開けるが、ほぼ見えていない様子(若干の光は感じているのか)であった。

やがて、私の方に2,3歩歩み寄ってきて、「赤羽駅で居りますか?」と聞いてきた。

私は、「赤羽駅では降りる予定はありませんが、一緒に降りましょうか?」と答えた。

すると彼は申し訳なさそうな表情をして「赤羽駅で降りる方がいれば、ご一緒していただきたい」と私に囁いた。

私は、乗客に向かって、「次の赤羽駅で降りる方はいらっしゃいますか?」と声を掛けた。

何かあったのかと、びっくりした表情を浮かべた方もいましたが、周囲にいた方の多くは、彼の存在を意識していたようで、さっと、5人程度の人が手を挙げてくれた。

中には、中国人母娘(二人で中国語を話していたので判断)もいて真っ先に手を挙げてくれたのだ。感謝。感謝。

再度、私は「彼が、赤羽で降りるとのことなので、一緒に付き添って降りて頂けるかたはいらっしゃいますか?」と協力を呼びかけるとまた多くの方が、手を挙げてくださった。

その方々の中で、真っ先に「私は赤羽で降りるので、私がご一緒します」と自発的に言ってくれた女性がいたのだ。

みまさんの優しさを心の底から感じる時間であった。

人っていいな~。ここにいる人みんな幸せになって欲しい、と心の底から思った。

私は、その女性に「宜しくお願います。ありがとうございます」と頭を下げて見送った。

彼は、無事に、その女性に付き添われて電車を降りて行った。

この彼との遭遇は神様が私に何かを教えてくれているのだろう。

私は、色々なことを考えさせられた。

まずは、私の呼びかけに対して手を挙げてくれた多くのみなさまに感謝、そして、自ら名乗り出て、彼をエスコートしてくれた女性に感謝、そして、母娘同時に躊躇なく、いち早く手を挙げてくれた中国人の親子に感謝。

「人は人に支えられ生きているんだ」、と分かってはいたけれども、再認識させて頂いた出来事であり、心の中が温かくなった。

そして、目が不自由なのに、一人で、電車に乗り、必死に人生を歩んでいる彼の凛とした姿。

彼も、ご両親もたくさんの涙を流してきたのかもしれない。

でもそれでは前に進めないので、彼もご両親も強い覚悟を持って凛と自分が進むべき道を歩んでいるのだろう。

一昨日、失明する可能性のある病名を通告され、落ち込んでいた私だが、私は、生まれてから今まで、多くの人々の笑顔を見ることができ、多くの場所、景色を見てきた。

はっきり言って、それだけでも、有難いことだなぁ・・・・と思った。

「人は、幸せには鈍感」と言われますが、今の自分、今までの自分は、自分なりに色々あったけど、十分恵まれていたのだと改めて気づきました。

私は、眼科医から治療を受けながら、緑葉食野菜とルティンを意識して摂取するように言われました。

帰り道、スーパーでスライスした緑葉食野菜を購入し食べ始めたし、ルティン(サプリ)も購入し飲み始めた。

目に映る光景を大切にし、毎日を大切に生きていこうと思う。

世の中の心あるみなさまからの支えに感謝しながら、自分に寄り添ってくれ、そしてお互い支え合える唯一無二のお相手は宝です。

人はひとりでは生きられない。

特に若いうち、人は定点で結婚観について考えてしまう。

仕事にもやりがいを感じ、仕事中心の毎日になってくると尚更、定点で考えることが、将来を含めた自分の結婚観だと錯覚しやすい。

人は、色々な経験を重ね、そして、誰もが確実に老いていく。

そして、経験を重ね自分自身が成長し、仕事も落ち着き、人生のゴールが少しずつ近づくにつれて、身体の心配や寂しさ、これから残された人生に対する不安を抱くようになる。これは確実にそうなる。

自分の健康面や将来を冷静に考えるタイミングが必ず訪れる。

しかし、意外に多いのが「時既に遅し」だ。

勉強でも、仕事でも、結婚も、何においても、いち早く本質を見極め、具体的な目標に向かい努力した人が成果を得ることができる。

逆に、いちはやく本質を見極められないと、今は「それでいい」と判断したことが、後ほど振り返った時、致命的にもなりかねない。

世の中に不思議なほど、ほぼ均等(若干女性が多い)に「男性」「女性」がいる。

これは縄文時代の我々の祖先のみなさまの時から変わらぬ、宇宙の大原則・大真理だ。宇宙の不思議現象。

お互いが寄り添い、時には補い合い、助け合って人生を歩む。

一人で歩む人生は先が見えてしまうけれども、二人で寄り添い過ごす人生は、人生という本のページを共に作っていくことができる。

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