先日のことである。所用でバスに乗った。
とあるバスの停留所で、40歳ほどと見られるサラリーマン風の男性がバスに乗ってきた。そして、ちょうど私の席の真後ろに座ったのだ。

とある理由で、バスに乗っている誰もが彼の存在にすぐに気づいたことだろう。

バスが駅に向かうにつれて次々と人が乗ってくるが、彼の隣には誰も座ろうとしない。

なぜか・・・

彼は、もの凄い量の香水を付けており驚くほど強烈な香りを放っているからだ。相当香水が好きなんだろう、、、。いや、香水の付け方を知らないのだ。好きな香りを放つ自分自身は、イケていると感じているのかもしれない。

実は、私も香水は好きなほうで、以前は香水集めに没頭し30種類程の香水を手に入れ使用していたことがある。なので、香水が好きな気持ちはよく分かる。

しかし、私は、ある出来事を境に香水の使い方を変えた。その理由は、休日のある日、電車の車両に乗ったところ席が空いていたので座った。すると、横に座っていた女性が、すっと席を立った。次の駅で降りるからではない。私の強い香水の香りに嫌悪感を覚えたと思われる。

それまで私の周りにいた人の中にも、私の香水の香りに嫌悪感を覚えていた人もいるであろう。しかし、どなたからも指摘されたことはなかった。なので、自分では全く気付かなかったのだ。もしかすると、誰かに指摘されたら当時の自分は嫌な気持ちになっていたかもしれない。それを察して指摘してくれる人がいなかったのかもしれない。

しかし、今では、この時に席を立った女性にはとても感謝している。なぜならば、この体験がなければ自分では気づかなかったからだ。

自分では気づかないことを指摘してくれる人は意外に少ない。相手を嫌な気持ちにさせ、それによって自分も嫌な気持ちになり人間関係がぎくしゃくするならあえて言う必要はないと思うのが人間の性(さが)だ。

婚活でも同様なことが言えると思う。いかに気づきを持てるか、そして、真心を持って指摘してくれる人に感謝できるか。なかなか難しいことではあるが、素敵なお相手とめぐり合い幸せを掴むには通らなくてはならない道なのかもしれない。

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